第3話



なんだ?あのビームは?と睦雄せんせいが近づくと
数人の保母さんに囲まれて、優くんが立っていました。

「あっ!むつおせんせ〜い。あのね、あのね、ぼくね、ゆうくんね、陽ちゃんにね、
 ちょーごーきんロボのね、ビームほうをね、つくってもらったの」
かちゃっ。優くんはビーム砲をかまえてボタンをぽち。

びびびびびびびびび〜〜〜〜〜

「きゃあ、優くんかわいい〜〜!!」
と保母さん。
「ハート型光線・・?」
たしか超剛金ロボ、グラッシャは稲妻の形のビームじゃなかったっけ?
陽ちゃん、ひそかにうけを狙ってるのかなぁ。さっきも何か計算してたし。


ぽっぽ、ぽっぽ。はと時計が12回鳴きました。
雄ちゃんも首を前後に振りました。
「ふー、おなかすいた。そういや、もにかの練習しなきゃ・・・ん?」
睦雄せんせいの目の前にせんせいの背と同じくらいの大きな筒が一本ありました。
その横で、かおくんは何やら作ってます。
「かおくん、これ何?」
「・・・・・・」
「おーい、かおくん」
「・・あー、うん?うん。えーっと、でっかいパスタ」
「ああパスタね。・・パスタ?」

そうる幼稚園ゴス組のおともだちは、5にん。
これ以上、ゴス組のお友達をふやすとお部屋がいっぱいになるんですって。
毎日、ほかのクラスからの見学するお友達がいっぱいいて
保母さんも毎日の散歩コースに入れているから。
こんなゴス組のおゆうぎ会の劇をみんな楽しみにしています。

「てっちゃぁぁん。さぬきうどんできたよぉ」

行け!睦雄せんせい。戦え!睦雄せんせい。そうる幼稚園ゴス組の園児は手強いぞ。


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