3〜4
陽「今度の日曜日、おやじもおふくろもいてくれよ」 「?」薫と雄子は、顔を見合わせた。 陽「彼女つれてくるからさ」 て「やっぱり、精つけなきゃな」 みんなはおじいちゃんの言葉は聞かないようにしていた。 薫「とうとう、結婚か?」 雄「もう、そんな年なのね」 陽「いや、まだ、そこまでは。でも、俺も独立したいし・・・・」 横でひたすら、精力増強だの、女は、けつがでかいのがいいだの、と、てつ爺はしゃべりまくってたが、やはり、誰も聞いていなかった。 雄「いいわよ。今度の日曜は仕事しないようにするから。今の仕事も早めに終わらせるから。」 薫「でも、無理はするなよ。うちの大事な母さんなんだから。」 と、まだまだ、ラブラブの夫婦であった。 〜日曜日〜 ピンポーン 雄「は〜い、(ガチャ) ようこそ、いらっしゃい」 優「おじゃましますぅ」 と、陽一の恋人・安岡優子が来た。 雄「なかなか、かわいいお嬢さんねぇ」 優「えっ?そんなぁ。いつも、陽一さんにはお世話になってますぅ」 居間に通されながら、優子は、母・雄子と色々話していた。 優「えっ?最初ですか?私がコンタクトを落としちゃって。それも、道路の真ん中で」 (ん?どっかで聞いたような・・・) 雄「陽一は何かしてくれた?」 優「ええ(くすっ)。何かしてくれたというか・・・」 陽「何、話してんだよ。どうせ、俺のことだろ。」 陽一は、母と仲良しになっているのを見て、安心しながら言った。 優「ねぇねぇ、おじいちゃんは、どこ?」 ・・・・・・・・・(一同沈黙) 陽「あぁ、じいちゃんは、押入に入れといた。」 優「?」 優子には何も知られたくない黒沢一家であった。 ドンドン、ドンドン。 て「誰だー!人が寝ている間に、こんなところに押し込んだやつはー!? 俺意外に、恋愛について、語れる奴はいねえんだよ!」 ひとりさびしい、てつ爺であった。 |